2008年6月14日(土) 下草刈りと水生昆虫の観察会を実施!!
「高尾の森親子森林体験スクール第1期」最終回第3回目が開催されました。
3回シリーズの「高尾の森親子森林体験スクール」。第3回目が6月14日の土曜日に開催されました。最終回の今回は、下草刈りのほか、小下沢川での水生昆虫の観察会が行われました。

出発

目指すはザリクボ沢

下草刈りを体験

除伐を体験

水生昆虫の採取

水生昆虫の観察

捕まえた水生昆虫を川へ

閉会式
集合は、小下沢のベース10時。13家族が元気に集まりました。当日は気持ち良く晴れ、まさに森林体験日和です。
みんなヘルメットをかぶり、お父さんお母さんはナタとノコギリを腰につけ出発です。目指すは第1回目に植樹をし、第2回目に下草刈りをしたザリクボ沢。急な斜面をゆっくり登ります。現場に到着。まずはカマやナタ、ノコギリの使い方の講習です。刃物ですから、使い方を間違えるとケガをしてしまうのでみんな真剣。
いよいよ下草刈り。前回に比べ植樹した木々とともに、まわりの雑草もだいぶ伸びています。カマやナタを使って一生懸命に下草を刈ります。みんなで頑張ったので斜面はきれいになり、さっぱりしました。
下草刈りが終了し、みんな集合。次の作業の説明をしている時、斜面の上の方からガサガサと音がします。音のする方を見ると、なんとサルの群れが。10頭以上いるようです。その姿にみんなびっくり。
次の作業は、少し大きく成長した不要な木を切る「除伐」です。お父さんお母さんと力を合わせて、ノコギリで切ります。木を切ると斜面に光が差し込み、辺りが明るくなります。谷を吹くそよ風が汗をかいた肌に心地よく感じます。
森林体験を終了し下山です。森林作業でおなかもすいてきました。前回好評だった豚汁にかわり、今回は具沢山のトマト風味のポトフスープをスタッフの方たちが作ってくれました。おにぎりとの相性も抜群。みんなおかわりをして、大きなおなべはすぐにからっぽになってしまいました。
午後は3班にわかれて、小下沢川で水生昆虫の観察です。どんな昆虫がいるか楽しみ。網をもって石の近くを探すと、次々にいろいろな生きものが見つかります。子どもたちだけでなくお父さんお母さんもみんな夢中。トンボの幼虫のヤゴ、沢ガニ、カワゲラ、ヘビトンボ、カゲロウの幼虫、さらにハゼに似た魚「カジカ」も捕まえました。どれもみなきれいな川にいる生きものばかり。ここ小下沢川の水が澄んでいる証拠です。みんなで集まり捕まえた生き物を調べ、顕微鏡で観察しましたそして、観察が終わるとすべての生き物を元の川に戻しました。
3回にわたって実施され、楽しかった森林体験スクールもいよいよ終わり。閉校式です。スタッフ手作りの版画により出来上がって修了証が授与され、みんな嬉しそうです。最後にみんなで記念撮影をして解散となりました。
なお、秋には、「高尾の森親子森林体験スクール第2期」が開校されます。みなさんもぜひ、ご参加ください。
2008年6月6日(金)高尾山を学ぶ会
「高尾山薬王院 書院見学と精進料理の会」が開催されました。
いままで屋外の観察会を中心に開催されてきたこの会。今回初めて高尾山薬王院の書院見学と精進料理をいただくという、室内を中心とした会を企画しました。 特に書院は普段は一般に公開されていないため、多数のご応募をいただき参加者は抽選となりました。

精進料理

昼食は有喜閣にて精進料理

書院外観

書院内観

八十八大師1

八十八大師2
当日は11時にケーブルカーの高尾山駅前に集合。前日の天気予報はあまり良くなかったのですが、当日は晴れて、まさに行楽日和です。受付の後、薬王院の表参道でもある1号路を歩いて薬王院に向かいます。参道はみずみずしい新緑に包まれて、とても爽やかです。
20分ほどで薬王院に到着。2階の大広間に集合し、薬王院のお坊さんから薬王院の歴史と高尾山の自然についてのお話を聞きます。その中で、高尾山にいる天狗は「天狗になってはいけない」という戒めの意味もあるということや高尾山に来たら、生命力に溢れた高尾山の気をからだにぜひ感じていただきたいというお話が印象に残りました。
その後、有喜閣に移動していよいよ精進料理です。精進料理について料理長より説明していただきました。お坊さんたちが食べる本来の精進料理は一汁一菜で、今日みなさんがいただく精進料理は、お客様へのおもてなし料理を現代風にアレンジしたものだそうです。
なお当日の精進料理は、
本膳 小鉢 紫芋胡麻豆腐
お坪 味噌マカロニ 畑のひき肉
お平 車麩 玉コンニャク 椎茸 人参 絹さや
平鉢 とろろ 青のり
天婦羅 ズッキーニ 蓮根 ビート ほど芋 抹茶塩
飯 自然耕の玄米 古代米 秘伝豆 白小豆 黍 胡麻塩
汁 金時草 小町麩 椎茸 すまし汁
香の物 胡瓜ぬか漬け 安芸紫
ニの膳
一、揚庄内麩 パプリカ ふき味噌 アボガド 葉唐からし
一、ずんだ餅 煮豆
薬王院の精進料理は、精進料理の形をとりながら、ズッキーニ、パプリカ、アボガド等従来にない素材を採用するなど、新しさも取り入れています。多くの方から「おいしかった」の声をいただきました。
次は、書院見学です。見学は2班に分かれて説明を受けました。書院は総杉づくりで、釘を1本も使わずに作られています。薬王院は昭和4年に火災に会い、書院はその後に建設されたそうです。2階が洋室で1階が和室。2階洋室の床には、箱根の工芸品として名高い寄せ木細工が使われています。1階には、それぞれ梅・竹・松の絵が描かれた「梅の間」、「竹の間」「松の間」となっています。薬王院の方からの説明に皆さん興味津々です。
最後は「八十八大師めぐり」です。八十八大師は、薬王院本堂隣の太子堂のまわりにあります。四国霊場八十八箇所の一番札所の霊山寺から八十八番札所の大窪寺まで、それぞれの霊場からいただいた石がそれぞれの石碑の下に埋め込ませています。説明の後、皆さん思い思いの願いを込めてお参りしました。
なお、高尾山の山中には、高尾山全体を四国に見立て大姉像を建立した「高尾山内八十八大師」もあります。おいしい空気とおいしい料理をいただき、身も心も健康になった1日でした。
2008年5月17日(土)
「高尾の森親子森林体験スクール第1期」第2回目が開催されました。
3回シリーズで行われる「高尾の森親子森林体験スクール」。5月17日の土曜日に第2回目が開催されました。今回は、バードウォッチングと下草刈りの体験です。
集合は9時30分に裏高尾の小下沢貯木場。11組のご家族が参加されました。
心配された天気も、快晴!!です。

バードウォッチングに挑戦

下草刈りの体験

昼食は温かい豚汁で
まずは3班に分かれてバードウォッチングに挑戦。貯木場で観察します。遠くでガビチョウが盛んに鳴いています。ガビチョウはもともと中国や東南アジアに棲む鳥で、ペットとして飼われていたものが逃げ出して野生化したものだそうです。
10時頃からは、林道に入って観察を続けます。突然、「ピィツイッピルルル、ピーチィピルピル」とミソサザイのさえずりが聞こえました。鳴き声のした方を探しますが、残念ながら姿は見つかりません。さらに、コケで作ったミソサザイの巣を発見。どうやら作りかけで放棄したようです。ミソサザイは沢沿いに棲み、全長10.5cm程の小型の鳥で褐色の地味な鳥です。
やがて木々の上の方で、「ピィーヒィーリリ、ピピーヒィリ、ジジッ」とオオルリのさえずりが聞こえてきました。オオルリは、青色をした美しい鳥。鳴き声も素晴らしく、ウグイス、コマドリとともに日本三鳴鳥のひとつにあげられています。また、オオルリは高尾山のある八王子市の鳥でもあります。
12時から昼食。前回好評だった豚汁を今回もスタッフの方たちが作ってくれました。温かい豚汁と一緒に食べるおにぎりの味は最高!!
いよいよ午後からは、A・Bの2班に分かれて第1回目に植樹した木の手入れ。木の回りの草を刈り、刈った草を木の回りに横倒しに敷きます。刈った草は枯れて腐り肥料にもなります。全体の草を刈るのでなく木の回りの草を刈る方法で、坪刈りと言うそうです。
前回植樹した木はすっかり根付き、元気に新芽を伸ばしています。手入れの終了後は本日のまとめを行い、15時に小下沢スペースで解散となりました。
バードウォッチングでは、ホオジロ、ミソサザイ、オオルリ、ガビチョウの声を聞くことが出来ましたが、残念ながら姿は見られませんでした。植樹した木々は着実に根付きどんどん大きくなっていき、これからの成長が楽しみです。
なお、次回の第3回目は第1期の最終回、6月14日(土)に実施する予定です。
2008年4月13日(日)に第1回 高尾の森づくりの会
「高尾の森親子森林体験スクール第1期」を開催しました。
京王電鉄(株)と(社)日本山岳会「高尾の森づくりの会」の共催でこの春に始まった「高尾の森親子森林体験スクール」。
未来を担う子供たちに、森林内での作業体験や野外活動を通じて自然や森林に親しみながら、その大切さを親子で学んでいただくことを目的として開校。1期・3日間のシリーズで、今後毎年春と秋に実施される予定です。

新井先生の説明

秋山先生の説明
オープニングとなる第1期の第1回目が4月13日(日)に開催。当日は、あいにくの小雨にもかかわらず、12組のご家族が参加しました。
9時に裏高尾・小下沢国有林高尾の森ベースにみんな元気に集合。開会式のあと、さっそく植樹体験。植えた木は、ヤマザクラ、ケヤキ、オオモミジなど100本。植樹の時には雨も止み“早く大きくなれ”の思いを込めて、みんなで一生懸命植えました。
植樹体験の後は、モミの木の巨木の森で森林教室が。高尾の森づくり会の方たちと一緒に春の森を散策。除間伐、枝打ちなどをした森と何も手入れがされていない森との違いを観察し、森の手入れの大切さを実感しました。
そして、14時に集合した小下沢国有林高尾の森ベースで本日のまとめを行い解散となりました。皆さん熱心で、とても有意義なスクールとなりましました。
なお、今後は第1期の第2回目が5月17日(土)、第3回目が6月14日(土)に実施する予定です。
※当日は日本山岳会「高尾の森づくりの会」が主催する「第8回植樹祭」が行われ、京王ではヤマザクラ、ケヤキ、モミジなど約30種類1,500本の落葉広葉樹の苗木を提供し、京王グループは植樹祭にも参加しました。
2008年4月10日(木)に第15回 高尾の自然を学ぶ会
「スミレを見よう」を開催しました。

新井先生の説明

秋山先生の説明

傘をさしながら観察

細長い葉が特長の
ナガバノスミレサイシン

葉に切れ込みのある エイザンスミレ

白い花がかわいい
カントウミヤマカタバミ

その名のとおり ヤブレガサ

シックな色がおしゃれな
ヨゴレネコノメ

高尾の春の人気もの タカオスミレ
春の高尾はスミレの宝庫。高尾山で最初に発見され、命名された「タカオスミレ」をはじめたくさんのスミレに出会えることができます。そこで、多くのスミレが見ごろを迎える4月10日に第15回高尾の自然を学ぶ会「スミレを見よう」を開催しました。
講師は、元高尾自然科学博物館の学芸員で、スミレにとても詳しい新井二郎先生と、この観察会でもお馴染みの森林インストラクターの秋山久美子先生です。
当日はあいにくの雨にもかかわらす、多くの方々にご参加いただきました。
なお、日影沢へ下る道の足場が悪いため、当初のコースを変更。ケーブルカーを利用し、1号路の十一丁目茶屋の手前から2号路に入り、浄心門の手前からもう1度1号路に。さらに薬王院の境内から富士道に向い、途中で引き返し、薬王院で昼食。そして午後は薬王院の表参道でもある1号路を下るコースで観察会を実施しました。
9時30分に高尾山口駅前に集合。点呼のあと新井先生、秋山先生から挨拶と高尾山のスミレのお話、そして今日の観察会の注意がありました。
まず、ケーブルカーの清滝駅から高尾山駅へ登り、新井先生の班、秋山先生の班と班分けを実施し、観察を開始します。
最初に出会えたのは、高尾山で最もよく見られるタチツボスミレ。その後もそこかしこで出会いました。そして2号路では、ナガバノスミレサイシンやマルバスミレ、ヒナスミレなどを観察。また、薬王院の境内や富士道では、葉に切れ込みのあるエイザンスミレに出会えました。
そして、1号路を下りたふもと近くで、ぜひ会いたかったタカオスミレについに対面。タカオスミレは、ヒカゲスミレの種類で若葉が茶色のものをいいます。
ケーブルカーの清滝駅前の広場から、高尾山口駅へ。高尾山口駅では、まとめとしてきょう出会えた植物のおさらいをし、スミレは11種類を観察できました。心配した雨もあまり強くなることなく、楽しく有意義な観察会になりました。
■当日観察することができたスミレ :
ツボスミレ、タチツボスミレ、アオイスミレ、ナガバノスミレサイシン、マルバスミレ、ヒナスミレ、タカオスミレ、コスミレ、エイザンスミレ
■その他見ることができた主な植物:
ミミガタテンナンショウ、ヤブレガサ、ヨゴレネコノメ、ネコノメソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、ヤマルリソウ、ユリワサビ
2007年12月7日(金)に第14回 高尾の自然を学ぶ会
「始めてのバードウォッチング」を開催しました。
鳥を見てみたいけど難しそうで…そんな方を対象にしたバードウォッチングが2007年12月7日(金)に開催されました。
講師は、日本野鳥の会東京支部長の西村眞一さんと東京副支部長の大塚豊さん。

集合

セキレイ発見

エナガ発見

金毘羅台

メジロ発見

説明板の前で

西村先生

右が大塚先生

吊り橋

アオバトの羽

イカルをのぞく
当日は天候に恵まれ、風もなく絶好のバードウォッチング日和となりました。
9時30分に高尾山口駅の改札前に集合。受付の後、講師の西村先生から双眼鏡についての説明を受けました。例えば双眼鏡の倍率、8倍なら物が8倍に大きく見えるのではなく、8m先にあるものが1m先に見えること。また、双眼鏡の中心軸のところで全体を折り曲げての眼幅(左右の瞳孔の間隔)の調整や、左右の眼の視力に差がある場合は、視度の調整をすることによって双眼鏡ははっきり見えることを教えていただきました。
そして山に登る前に、駅前の案内川でまず観察。ここではよく、セキレイの仲間が見られるといいます。辺りを観察すると、電線に止まるセグロセキレイを見つけました。セグロセキレイは日本にだけいる日本の固有種で、北海道から九州まで留鳥として見られるといいます。なお、先生によると集合前に、この川でキセキレイが観察できたそうです。
いよいよケーブルカーの清滝駅前広場の清滝の脇から、2斑に分かれて薬王院の表参道である1号路を登ります。登りだして少ししたところで、エナガの群を発見。尾が長くとてもかわいい小鳥です。この時期はシジュウカラやヤマガラなどともに混群をつくるそうです。
1号路をさらに登ると、ヒヨドリ、ルリビタキ、アオジ、ヤマガラ、ホオジロなどの声をききました。さらに登り、1号路のまき道を通って金毘羅台へ向かいます。金毘羅台は紅葉の真っ盛り。モミジやメグスリノキ、イチョウが赤や黄色に美しく色づいています。ここ金毘羅台にはかつて茶屋があったといい、その名残かカキの木があり実が赤く熟しています。そのカキの実をついばみにメジロがやって来ました。その名のとおり目のまわりが白くなっています。
そのかわいい姿に思わず歓声があがります。先生からウグイスはどちらかというと茶色で、メジロがウグイス色をしていることを教えていただきました。
さらに1号路を登ったところにある鳥の説明板の前で西村先生から、実際の鳥の羽根やシジュウカラのおもちゃなどを見せていただきながら楽しいお話を聞きました。
1号路を登りきり、吊り橋のある4号路に向かいます。ここでは鳥の声は聞こえるのですが、姿はなかなか見えません。吊り橋を渡り、さらに登ったところにある広場で折り返します。この途中の道で羽根をひろった方があり、先生に見ていただいたところアオバトの羽根で、珍しいとのことでした。なお、羽根をさわる時はいろいろな病気の心配もあるので、素手では羽根を触らないこと、また後でよく手を洗うような指示をいただきました。
西村先生と一緒に前を歩いていた私たちが1号路に出て待っていても、後ろの大塚先生たちのグループがなかなか来ません。やっとやって来た後ろの斑に尋ねたところ、鷹の仲間のノスリの飛ぶ姿を見つけ観察していたとのことでした。前を歩いていた私たちは見ることができずに残念。
1号路から少し入ったところにある神変山でいよいよ昼食です。昼食をとっていると、杉の木でイカルを見つけました。イカルは、奈良の斑鳩に多くいたのでそのように名付けられたとのこと。黄色い大きなくちばしをもったずんぐりとした中型の鳥です。先生が望遠鏡でイカルを見せてくれます。すると、別のところでも、イカルを見つけました。よく観察すると、水たまりで水浴びをしているイカルもいました。
食事も終わりまだ姿を見せているイカル。名残惜しいのですが、時間になったので出発します。ゆっくり1号路を歩いてケーブルカーの高尾山駅に向かいます。近くの広場で、鳥合わせをします。鳥合わせとは、見たり鳴き声を聞いた鳥の名前をみんなで確認すること。先生たちと確認し、最後のまとめをして解散となりました。天気にも恵まれ、多くの鳥が観察でき大変有意義な観察会となりました。
■姿を見た&さえずりを聞いた主な鳥
ハシブトガラス/シジュウカラ/ヤマガラ/エナガ/ヒガラ/イカル/ルリビタキ/
ジョウビタキ/ヒヨドリ/セグロセキレイ/ノスリ/ウグイス/メジロ/アオジ/
ホオジロ/コゲラ/アオゲラ/スズメ/トビ/キクイタダキ/アオバト(羽根取得)
2007年8月8日(水)に第13回 高尾の自然を学ぶ会
「ムササビを見よう」を開催しました。
夏休み恒例、毎年大好評のムササビ観察会。ムササビ観察会として3回目の今年は、2007年8月8日の水曜日に開催されました。

ケーブルカーで、高尾山駅へ

薬王院へ向かって出発

下界より涼しい参道を歩く

薬王院の広場に到着

ムササビの説明をする岡崎先生

帰りの清滝駅前広場で、 ムササビ発見?!
当日は、天候にも恵まれ、ご家族連れの方をはじめ多数のご参加をいただきました。講師は、高尾山のムササビを研究している都立武蔵高校教諭の岡崎弘幸先生。そして岡崎先生の教え子の学生さんが2名アシスタントとしてお手伝いしていただきました。
集合は高尾山口駅17時。受付終了後ケーブルカーの清滝駅へ。17時30分のケーブルカーで高尾山駅へ登ります。ビアマウントのお客さまも同乗して、車内はかなり混雑していました。
そして、いよいよムササビのいる薬王院へ向かいます。参道を歩くとやはり下界より涼しく感じられます。
四天王門を過ぎた先の薬王院の広場へ到着したのが18時頃。点呼のあと、岡崎先生からムササビの説明を聴きました。「ムササビは鳥の仲間ではなくリスの仲間である」「日没後30分後から活動を始める」「空を飛ぶムササビはその飛び出す木の高さの約3倍をグライダーのように滑空する」「外で活動している以外は木の穴や建物の屋根裏などにいる」「繁殖期は、5月の連休と12月の下旬の2回」などのお話に皆さん興味津々です。
説明を聴いた後は、思い思いの場所で食事をし、ムササビが活動をはじめるのを待ちます。きょうの日の入りが18時40分ですから、ムササビが出てくるのは19時10分頃の予定です。
19時前にもう一度集合。いよいよムササビの出現を待ちます。辺りもだいぶ暗くなってきました。ムササビを照らすライトには、赤いセロファンがかけられています。理由は、光が当たってムササビがびっくりしないためです。
ムササビの出てきそうなところを先生が照らします。すると薬王院鐘楼手前の木を登るムササビを発見。「いたいた」の声があちらこちらからあがります。少しすると参加者全員が集まった広場の真上をムササビがふわり飛んで、思わず大きな歓声があがりました。時間は19時12分、とても正確です。みなさんしばらく興奮がおさまらない様子です。すると先生から、子供がもう一匹いるかも知れないとの説明が。少しすると木の穴の近くにムササビの長いしっぽが見えます。すると今度も同じように全員の真上をムササビが飛びました。しばらくして、ムササビの飛んだ側の木から「グルルール、グルルール」とムササビの鳴く声が聞こえてきました。でも木の枝の裏側にいるようで、姿を見ることはできません。
20時すぎに薬王院の広場での観察を終了。観察しながらケーブルの高尾山駅へ向かいます。途中天狗の腰掛け杉の近くでまた、「グルルール、グルルール」とムササビの鳴く声が聞こえてきました。
きょうは、夏にしては珍しく空気が澄んでいるようで、途中の参道からは八王子市をはじめとする街並の夜景が、とてもきれいです。
高尾山駅からケーブルカーに乗って清滝駅へ。駅前の広場で集合し、きょうの観察会のまとめを行いました。
岡崎先生から、2回ムササビの飛ぶ姿を見ることができ鳴き声を聞けたことは、とてもラッキーだったとのお話がありました。最後には参加者から、岡崎先生に「ありがとうございました」の言葉と拍手が起こり、楽しかった観察会は終了となりました。
※今回のムササビ観察会は、ムササビをびっくりさせないために、スタッフを含めムササビの写真撮影を禁止としました。今回掲載のムササビの写真は、岡崎先生からお借りしたものです。


2007年6月6日(水)に第12回 高尾の自然を学ぶ会
「セッコクを見よう」を開催しました。
高尾を歩きながら自然を観察する、好評の「高尾の自然を学ぶ会」。12回目の今回は、「セッコクを見よう」を6月6日の水曜日に開催しました。

間近に見られる、ケーブルカー
清滝駅のセッコク。

エコーリフトの山上駅で、
きょうの観察会の説明が。

時には、ユーモアを交えた
新井先生の解説。

可憐な花を咲かせるこの時期の人気者、イナモリソウ。

望遠鏡にカメラを近づけて撮ったらこんな写真に。

一面にセッコクの美しい花をまとったスギの木。

葉のまん中に果実のなったハナイカダの説明をする秋山先生。

漢字で書くと采配蘭。むかし戦で使われた采配に見たてての命名。
セッコクは、スギなどの木に着生する高尾で一番有名なランの仲間です。
講師は、お馴染みの元高尾自然科学博物館学芸員の新井二郎さんと森林インストラクターの秋山久美子さんのお二人です。
当日は天候にも恵まれ、まさに観察日和。多くの方にご参加いただきました。
当初のコースは6号路を登る予定でしたが、事前に実施した下見により、セッコクの見やすさとコース全体の歩きやすさを考えて6号路を下りながら観察をすることにしました。当日はケーブルカーが運休のため、エコーリフトを利用することに。その前にケーブルカーの清滝駅で、サクラの木に咲くセッコクを観察しました。高尾でこんなに間近にセッコクを見られるのは、こことケーブルの上の駅の高尾山駅だけ。サクラの幹に白い花を美しく咲かせていました。いよいよ山麓駅からエコーリフトで山上駅へ。ここで、観察会の注意点などが2人の先生からあり、出発です。
きょうのコースは山上駅から1号路を通って尾山薬王院へ。そこから富士道を経由して山頂へ行き食事。沢沿いの6号路でセッコクを観察しながら下ります。
途中の十一丁目茶屋の近くで、三重県の稲森山にちなんで名付けられたアカネ科の「イナモリソウ」を見つけました。また、食事中の山頂ではコゲラの姿も見られました。
そしていよいよ6号路へ。沢沿いのスギの木のそこ、ここで美しい花をつけたセッコクを見ることができます。とくあまり太くないスギの木一面にセッコクのついた姿には大きな歓声があがりました。
セッコクもちょうど見ごろで、とても楽しい観察会になりました。
■当日出会えた主な植物セッコク/サイハイラン/イナモリソウ/ハナイカダ/エゴノキ/ウツギ/
マルバウツギ/ユキノシタ/マタタビ/ホオノキ/ジャケツイバラ
■姿を見た&さえずりを聞いた主な鳥
キビタキ/オオルリ/コゲラ/サンコウチョウ/ヤブサメ/メジロ/
シジュウカラ
2007年4月3日(火)に第11回 高尾の自然を学ぶ会
「スミレとサクラを見よう」を開催しました。
高尾山を歩きながら、自然を観察する毎回好評の「高尾山の自然を学ぶ会」。11回目の今回は、春の高尾の人気者「スミレとサクラを見よう」を4月3日の火曜日に開催しました。

9時30分高尾山口に集合

この日、最も良く出会ったスミレはナガバノスミレサイシン

名前のとおり葉は丸く、花も丸いマルバスミレ

新井先生の説明にメモをとる参加者

秋山先生の説明を熱心に聞く参加者たち

霧に包まれた森はとても幻想的

霞台付近のサクラもとてもきれい
講師は、元高尾自然科学博物館学芸員の新井二郎さんと森林インストラクターの秋山久美子さんのお二人です。
当日は雨にもかかわらず、たくさんの方にご参加いただきました。
当初のコースは、高尾山口駅に集合し、ケーブルで登り1号路から4号路、いろはの森を通り、日影沢へ至るコースでした。しかし雨のためコースを変更。ケーブルで登り、1号路から吊り橋の4号路を歩き、いろはの森から富士道を通って薬王院で昼食をとり、1号路を歩いて下りました。昼食の頃には雨もあがり、楽しい観察会となりました。
当日は、ナガバノスミレサイシンやマルバスミレ、エイザンスミレなど多くのスミレを観察することができ、みなさん大満足。ただ、タカオスミレには少し早く、茶色の葉とつぼみは確認できたものの花を見ることは出来なかったのが、ちょっと残念でした。
ただ、霧にけむる幻想的な森の景色や、雨水が幹を伝わり根元に出来たあわなど、雨ならでは良さも十分に味わいました。
■当日出会えたスミレ
タチツボスミレ/ニオイタチツボスミレ/ナガバノスミレサイシン/
マルバスミレ/コスミレ/アオイスミレ/エイザンスミレ/タカオスミレ
■その他出会えた主な植物
ミミガタテンナンショウ/ハナイカダ/アブラチャン/クロモジ/
ダンコウバイ/キブシ/ユリワサビ/ヨゴレネコノメ/
モミジイチゴ/ヤマザクラ
