とことこ高尾山 ホーム > 高尾山の四季 > 四季 > 夏
空飛ぶ高尾の人気者「ムササビ」を知ろう!!
高尾の森に住む代表的な動物と言えば“空飛ぶ”ムササビ。でも、ムササビが実際どんな動物か、意外に知られていないのでは?夏はケーブルカーも遅くまで動いているので、ムササビを観察しやすい季節のひとつです。今回はムササビの基礎知識、生態をご紹介します。
Photo/H.Okazaki

ムササビは、鳥の仲間なの?

ムササビは空を飛ぶから、鳥の仲間?それともコウモリの仲間?いいえ、ムササビはほ乳類、リスの仲間です。ムササビは頭から尾の付け根まで約40cmで大きさはネコくらい。尾も同じくらいの長さがあります。一方同じように空を飛ぶモモンガは頭から尾の付け根まで約15〜 20cmで尾は10〜14cm程です。飛ぶ時のイメージもムササビが「空飛ぶ座布団」と言われるのに対しモモンガは「空飛ぶハンカチ」と言った雰囲気です。
ムササビは、どのくらい飛べるの?

ムササビの最大の特徴は滑空です。滑空とはグライダーのように高いところから、低いところへゆっくり飛ぶこと。ムササビは、前足と後足の間に飛膜を持ち、その飛膜を広げて滑空します。滑空距離は、飛び出す木の高さのおおよそ3倍と言われています。高尾山での最高記録は、何と約100m。薬王院の大師堂から表参道の杉並木の天狗スギまで飛んだことが確認されています。
ムササビは、何を食べているの?

ムササビは、木の葉や木の実、芽や蕾、花、樹皮などを食べる草食動物です。ところでムササビの食べた葉に丸い穴のあいたものがあります。これは、ムササビが葉を食べる時に上手に二つに折って食べることがあり、そうすると食べ跡はきれいな左右対称のV字形になります。さらに葉の中央部のみ食べるとまん中に丸い穴のあいた形になります。
ムササビを観察するのはいつがいいの?

ムササビは、日中は巣穴で眠り夜に活動する典型的な夜行性動物です。どの季節でも日没から約30分後から活動を始め、以後3時間くらいが活動のピークです。ムササビは体の大きさからは想像できないような大きな声で鳴くので、日没30分以降に歩けば、姿は見えなくても「グルルーグルルー!」という声を耳にする確率は高いでしょう。
ムササビは、どこに住んでいるの?

ムササビの巣は大きく分けると2種類あります。ひとつは樹木の穴を巣とする場合で、もうひとつは人工物を利用する場合です。樹木の穴は樹洞と呼ばれ、ほらとも言います。ムササビが利用するのは、スギやヒノキ、ケヤキなどの樹洞で、直径が8〜15cm程のものです。もうひとつの人工物の場合は、建物で屋根裏や戸袋などが巣として利用されます。ムササビは自分の行動範囲(行動圏)にいくつかの巣をもち、ときどき変えると言われています。
天狗はムササビ?

高尾山のムササビは天狗だという説があります。例えば、天狗が投げる「つぶて」は、空から降ってくるムササビの糞。団扇で起こす天狗の風は、空を飛ぶムササビが間近を通った時の風圧だというのです。さらに、日本中で天狗の伝説があるところにはムササビがいるといいます。とても夢のある楽しい話ですね。
【ムササビを観察する時の注意】
※観察する時には、ムササビをびっくりさせないように、必ず懐中電灯には赤いセロファン
を貼ってください。
(赤いセロファンをつけてもやはりまぶしいので、極力当てないようにしましょう。)

