とことこ高尾山 ホーム > 高尾山の四季 > 四季 > 冬
堂々と青々と・・・・高尾山で見られる「常緑の針葉樹」
しめ縄をした、高尾山のスギ。その美しい姿にはこころが洗われます。
でも、高尾山では、スギ以外にもヒノキ、モミをはじめとした、いろいろな常緑の針葉樹を見ることができます。
今回は、冬でも青々とした葉を茂らせている針葉樹をご紹介します。
Photo/J.Arai

高尾山のスギはすべて植林されたもの
スギ(スギ科)

雌雄同株の常緑高木。高さ30〜50m、直径2mほどに達します。スギの名の由来は、直立した幹から、直木(スキ)が変化したといわます。高尾山には、東京都の天然記念物にも指定されている薬王院の杉並木や飯盛杉、たこ杉などの大木があります。でも、高尾山のスギはすべて植林されたものです。
葉:長さ1cm程の鎌状の針形で、螺旋状に配列されています。冬には褐色に変色しますが、春には緑色に戻ります。
樹皮:赤褐色で、縦に裂ける。ヒノキとともに神社などの屋根を葺くのに使われます。
よく見られる場所:1号路・5号路・稲荷山
火をおこした「火の木」が語源
ヒノキ(ヒノキ科)

雌雄同株の常緑高木。高さ30m、直径60cmほどになります。その名は、昔この木をこすりあわせて火をおこしに利用され、「火の木」と呼ばれたことに由来しているといいます。材木は評価が高く、最近は植林面積が急速に増加しています。スギと同じく高尾山のヒノキは、すべて植林されたものです。
葉:長さ1〜3mmの鱗片状で、先端はとがらない。表面は濃緑色、裏面は淡緑色です。
樹皮:赤褐色で、縦に裂けてはがれ落ちる。ヒノキの樹皮で葺いた屋根を桧皮葺(ひわだぶき)と呼びます。
よく見られる場所:1号路・稲荷山
成長が早く樹齢が比較的短い
モミ(マツ科)

日本特産の常緑高木。雌雄同株で、高さ25〜30m直径1mくらいになります。耐陰性が強く、幼樹は樹下でも育ちます。樹齢は比較的短く200〜250年ほどです。建築材のほか、護摩札材などとしても利用されます。
葉:長さ2〜3cmの線形。葉は不ぞろいで、葉先のまん中がへこみます。
樹皮:赤褐色で、縦に裂ける。ヒノキとともに神社などの屋根を葺くのに使われます。
よく見られる場所:1号路・3号路・4号路
碁盤の木として知られる
カヤ(イチイ科)

常緑高木で雌雄異株まれに同株。高さ25m・直径2mほど。高尾山ではモミよりめずらしい存在です。その材は耐久性が高く風呂桶や建築材の他、碁盤として珍重されています。果実は開花した翌年の9月頃に熟し、食べられます。
葉:表面は濃緑色で光沢があります。先端は鋭くとがり、さわると痛い。まん中の枝に対してほぼ垂直につきます。
樹皮:灰白色。浅く縦に割れます。
よく見られる場所:1号路・3号路・4号路
高さ5m程の低木〜小高木
イヌガヤ(イヌガヤ科)

高さ5m程の常緑低木〜小高木で、雌雄異株まれに同株。耐陰性が強く、枝は比較的まばらでまとまりのない樹形になります。果実は開花した翌年の9月頃に熟します。果実は食用となりません。イヌガヤのイヌは役に立たないという意味です。
葉:葉はやわらかく、さわっても痛くありません。きれいに左右2列に並び、まん中の枝に対して上向きにつきます。
樹皮:暗褐色。縦に粗く裂けます。
よく見られる場所:1号路・4号路

