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高尾山の四季 四季-冬

葉痕

木の枝から葉の落ちたあとが葉痕(ようこん)。
円形、半円、三角などいろいろな形をしています。
さらに、水などが通る維管束(いかんそく)のあと(維管束痕)がおもしろい形に並んで、動物や人の顔など愉快な形に見えるものがあります。
また、葉痕は植物の種類を決める重要な手がかりにもなります。
植物の名前がわかれば山歩きはもっと楽しくなります。
さあ、ルーペをもって高尾山でいろいろな葉痕を見つけてください。

 

Photo/J.Arai

葉痕トップイメージ

カラスザンショウ

カラスザンショウ

高さ15mほどになる落葉高木。花は雌雄異株。枝には小さなトゲがある。葉痕は今年の干支のサルやピエロのようだとよくいわれる。維管束痕は3個。

よく見られる場所:全山


オニグルミ

オニグルミ

川沿いや窪地など、湿り気の多いところに生える落葉高木。高さ20〜25mほどになる。種子は食べられる。葉痕は特に大きく、維管束痕が3つのグループに集まり、ヒツジやヤギ、ラクダの顔のようになる。

よく見られる場所:6号路・日影沢


ハリエンジュ

ハリエンジュ

落葉高木。高さ15mほどになる。砂防用に植えられることが多い。冬芽は葉痕に隠れて見えない。葉痕は丸みのある三角形で大きく、移管束痕は3個。左右に托葉が変化したトゲがあることがある。春になると葉痕に3つの裂け目が入り、芽がでてくる。別名ニセアカシアと呼ばれる。葉痕の左右に時々見られるトゲを含むその部分はまるでコウモリに似ている。

よく見られる場所:6号路



サンショウ

サンショウ

丘陵や低い山地の湿り気の多いところに生える落葉低木。高さ2〜4mほど。雌雄異株。葉痕はハート形または半円形で、維管束痕が3個ある。別名ハジカミ。若葉は木の芽と呼ばれ、薬味として使われる。若い葉痕は実山椒と呼んで佃煮にし、熟した葉痕は粉末にして粉山椒として使われる。葉の根元にはトゲが対生し、葉痕を含むその姿は、両手を広げたサルや魔女に見える。

よく見られる場所:4号路・稲荷山


クズ

クズ

いたるところで見ることができる、マメ科の多年生ツル植物。花は紅紫色の蝶形花。葉痕はナマケモノやパンダ、子どもの顔にも見える。花は秋の七草のひとつで、良質のでんぷんを含む根からはくず粉を取り、良質な植物性たんぱく質を含む葉は飼料として使われ、蔓は強靭で民具を作るときの材料とされる。

よく見られる場所:全山


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